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■B型肝炎とは?
B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)を原因とし、慢性化すると肝硬変、肝ガンへ移行する危険がある肝臓の病気。
B型肝炎ウイルスは体内に入り込むと、肝細胞の表面にとりついて細胞の核の中にはいる。ここで、増殖を始め、次々と他の肝細胞にとりついては増殖をくり返すことになる。
<ウイルス性肝炎一覧>
しかし、このウイルスには肝障害を起こす性質はない。よって、増殖をくり返していても、それ自体で肝炎が始まることはない。
肝炎の原因は、生体に備わった免疫反応。
本来、免疫反応はウイルスのみに作用しなければならないのだが、B型肝炎ウイルスは細胞の中にとりついているため、免疫反応が細胞にまで及び、肝細胞も同時にダメージを受けてしまっているのである。
この状態が、肝炎である。
このような特徴から、乳幼児期にB型肝炎ウィルスに感染した人のほとんどは、免疫機能が不完全なため、ウイルスが肝臓、血液の中にあっても肝炎が発症しない無症候性のキャリア(持続感染状態)となる。
この無症候性キャリアは、おとなになると肝炎に対する免疫機能により肝炎を起こす。
この時の肝障害が6ヶ月以上継続するものを慢性肝炎といい、その割合はおよそ10%、残りの90%は再び症状のない無症候性キャリアとなる。一般的に男性のほうが慢性化しやすい。
一方、おとなになってからの感染では、症状があらわれないで抗体ができてしまうか、急性肝炎を発症して2〜3ヶ月で治癒してしまう場合がほとんどで、慢性化することはない。なお、B型肝炎ウイルスは、劇症肝炎を起こすこともあるので、感染には十分な注意が必要。
■感染経路
B型肝炎ウイルスは、人間の肝臓で盛んに増殖し、一部が血液中に出てきます。この汚れた血液が、他の人の血液内に入ることによって感染が成立するのです。
血液を介してといいますと、すぐに輸血が頭に浮かびますが、現在、日本では献血制度が完備され、しかも、輸血前に血液を十分にチェックしていますから、いまでは、輸血でB型肝炎が起こると言うことは、まずありません。
「肝臓病」林茂樹 著 悟桐書院より
かつて、B型肝炎は血清肝炎とか、輸血後肝炎とかいわれたように、血液を介しての感染が多かった。
また、最近、札幌高裁で原告全面勝訴となった<B型肝炎訴訟>の争点、過去の集団予防接種もB型肝炎感染の原因であった。
なお、輸血による感染が完全にゼロというわけではない。危険は残る。
1.垂直感染
出産時、ウイルス保有者である母親からの感染。
現在は、妊婦検診でウイルスチェックを行い、感染の危険がある場合は、ガンマグロブリンとワクチンを使用し、感染を阻止することができる。
2.水平感染
夫婦間など、性交渉による感染。
B型肝炎は、AIDSやヘルペスとならび、新しいタイプの性病(STD)のひとつとされている。
コンドームの使用は感染防止に有効だが、より確実なのは、不特定の相手との性交渉を避けること。
パートナーには、ワクチンの接種で抗体を作ってもらうと良い。
くわしくは<http://www.occur.or.jp/STD_INFO/vakzin.shtml>
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■肝炎の症状/シグナル
肝臓は沈黙の臓器とも言われるように、肝臓そのものの症状が出てくることはほとんどない。
知らないうちに直ってしまうこともあるが、知らないうちに悪化することもよくある。
このため、肝臓の障害が原因となっているからだのシグナルを見落とさないことが、肝臓病予防には重要である。
*食欲がなくなる、吐き気がする
*全身がだるい、疲れやすい
*イライラ、不機嫌、もの忘れ
*性欲減退、インポテンス
*腹が張って、ガスが出やすい
*皮膚や目が黄色くなる(黄疸)
*尿の色が濃くなる、便の色が薄くなる
*皮膚が痒くなる
*手の平が赤くなる
*歯茎からの出血
*こむら返り
*口臭がする
これらは、肝炎以外の肝臓疾患にも広く見られる症状。気になる項目があるときは、速やかに受診したほうがよい。
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■B型肝炎の診断
上記症状等で受診すると、まず、血液による肝機能検査−健康診断でおなじみの【GPT】【GOT】【γ−GTP】などのチェック。ほかに尿検査、肝臓のエコー診断、CT、よりくわしい血液検査等が行われる。
以上は肝臓の状態の確認、すなわち、肝炎、肝硬変、脂肪肝などのチェックである。
B型肝炎ウイルスの有無は、血液中のHBs抗原、HBe抗原・抗体反応で調べる。ウイルスの量を定量的に調べ、ウイルスの活動性を判断する。また、肝臓の組織の一部を取って、顕微鏡で調べる肝生検が行われることもある。
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